平成28年9月26日,私が所属する第二東京弁護士会の全会員向けで,「投資取引被害救済の基礎と実践」と題して,第1回の消費者基礎研修講座を担当させて頂きました。 2時間という時間の範囲内で,できる限りのことをお話させて頂きました。標題は,上記のとおりですが,調査や強制執行(債権回収)という,一般的な紛争でも生じ得る事項に関しても解説しました。 講義については,100名近くの方に参加して頂けたようで, […]
平成28年9月7日,株式会社SUCCEEDS(サクシード)が行っていた,CO2排出権取引について,当該取引が賭博行為に該当し,公序良俗に反することなどを理由に,損害賠償責任を認める判決をもらいました(確定)。 CO2排出権取引とは,業者が提示するCO2排出権(二酸化炭素排出権)の価格を指標とする差金決済取引又は海外の取引所における取引を仲介すると称するものであり,いずれも顧客が証拠金を預託して行う […]
平成28年9月2日〜3日に,山形県 で行われた第54回全国証券問題研究会(山形大会)で,先日獲得した東京地判平成28年6月17日の判決報告を致しました。 上記判決については,最新の証券取引被害判例セレクト51号53頁に,全文を掲載して頂いています。また,全国証券問題研究会の判例データベースにも掲載され,解説もして頂いています。 (http://cgi2.osk.3web.ne.jp/~syouke […]
先日ご報告した,みずほ証券の仕組債における裁判の判決は,双方控訴せず,確定致しました(http://nishiginzalaw.com/wordpress/shima/?p=895)。 当方としても,過失相殺を3割されたことは不服ではありましたが,依頼者が高齢であることもあり,控訴しないという判断を致しました。 この判決につきましては,追って詳細な解説を書きたいと思いますが,ひとまず,安心しました […]
平成28年6月17日に,みずほ証券に対する損害賠償請求を認容する判決を獲得しましたので,報告します。 第1 事案の概要 本件は,取引開始当時77歳(最初の仕組み債購入時)ないし78歳(最後の仕組み債購入時)であり,認知症等を理由に要支援の認定を受けていて,自宅で,1人で生活していた女性が,みずほ銀行の担当者からみずほ証券を紹介され,みずほ証券の担当者に,仕組みが複雑な「仕組み債」を,計4つ,合 […]
最近,私が取り扱う案件のうち,離婚事件の割合が増えています。 今年も,まだ4か月が経過したばかりですが,新規のご相談のうち,3割以上が離婚事件という状況です。 したがって,このブログでもこれから何回かに分けて,離婚事件について書いていきたいと思います。 離婚のご相談を受けた時に,よくされる質問の1つが,「慰謝料はいくら請求できますか?」というものがあります。 これに対しては,私は概 […]
一昨年から就任している,東京都消費生活総合センターのアドバイザーに今年度も留任することになりました。 そのほか今年度から,新たに,東京地方裁判所の個人再生委員,東京家庭裁判所の後見人・後見監督人候補者となり,さらに第二東京弁護士会の高齢者・障がい者総合支援センター運営委員会の委員や,江戸川区消費者センターのアドバイザーなど,いくつかの肩書き(役職)が加わることになりました。 これを受けて,私のプロ […]
アーツ証券らが販売していた,「レセプト債」の被害について,被害者説明会を開催することになりました。概要は下記です。被害に遭われて悩まれている方は,是非ご参加下さい。 アーツ証券ほかの販売に係るいわゆる「レセプト債」被害事案については,荒井弁護士らと共に弁護団を結成しているところ,当弁護団(東京)ではすでに第1次の訴えを提起しており,その報道等を見るなどした被害者らからの問合せに対して個別に対応し, […]
前回の記事を書いた3月22日の夜は,弁護士会の弁護士業務妨害対策委員会の研修に参加しました(この日は,午後はずっとシンポジウムや講義で,インプットばかりの1日でしたので,アウトプットもしないと・・と思い,ブログを書いております。)。 私は,この委員会は,発足当初からのメンバー(元副委員長)なのですが,今回は,インターネット上の誹謗・中傷対策に詳しい神田弁護士に,講義をお願いしました。 どの分野もそ […]
本日(3月22日),第2回の津谷裕貴・消費者法学術実践賞に選考委員・裏方として出席しました。 http://www.minjiho.com/html/page40.html 津谷裕貴・消費者法学術実践賞(津谷賞)は,平成22年11月4日に亡くなられた故津谷裕貴弁護士の功績に因んで制定された賞です。 津谷先生は,先物取引被害全国研究会の元代表であり,同種被害を取り扱う全国の弁護士から慕われ,尊敬され […]