消費者問題ニュース2023年9月号(夏期消費者セミナーのコーディネーターを務めました。2023/7/15)

ちょっと前のことですが、2023年7月15日に、第33回日本弁護士連合会夏期消費者セミナー「デジタル社会における消費者保護~インターネット特有の詐欺被害の予防と救済~」が開催されました。

私は、パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせて頂きました。セミナーで基調報告をしていただいた下記3名のパネラーの皆さまと共に、本セミナーのテーマであるインターネット特有の詐欺被害について、事案毎の特徴や相談者との対応、弁護士との関わり、被害回復の実態に加え、被害を防ぐためにはどうすべきか、といった点について議論をしました。

■加藤 玲子 氏(独立行政法人国民生活センター)
■秋山 学 氏(神戸女子大学心理学部心理学科教授)
■葛山 弘輝 氏(弁護士・第二東京弁護士会)

秋山先生のような心理学者の方から、ロマンス詐欺などのインターネットを利用した詐欺の特徴等についてご講演・意見交換させて頂く機会は非常に貴重でした。秋山先生は、「『誰でもダマされます』につきます。ダマされるという言葉がきついようであれば、『喜怒哀楽』を感じられることができる方であれば、ダマされる可能性がありますと言い換えても良いでしょう。感情を強く感じるときには、注意に強力なフィルターがかかります。フィルターが係るということは、見えない、聞こえていない、あるいは見えてはいるが記憶されにくいといったことが起こります。どうしても注意が向かい箇所が生まれ、そこを狙われると、弱いのです。」とお話されていただきましたが、私達実務家からしても、非常に有益なアドバイスだったと思います。

この夏期セミナーの内容は、下記の消費者問題ニュース2023年9月号に詳細にまとめられています。よろしければご覧頂ければと思います。

https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/activity/human/consumer/news_213.pdf