MRIらに対する暫定的差止命令(インジャンクション)の発令と,SECによる訴訟等

MRI被害弁護団(MRI事件)に事務局次長として参加して約半年が経ったが,この間,様々な動きがあった。というより,弁護団で様々な動きを起こしてきた。
先日, 弁護団が米国の弁護士に依頼して起こした米国の訴訟においてインジャンクションの発令がなされたが,その後引き続いて,9月11日に米国証券取引委員会(SEC)がネバダ州連邦地裁に,MRI,フジナガ及びCSA(MRIの関係会社)に対する,訴訟及びインジャンクション,TRO(一方的緊急差止命令)を申し立て,翌12日に同地裁がTROの決定をしたことが報じられた。これらの動きは,多数の被害者が結集したからなし得たものであって,問題解明・解決に向けた大きな一歩であると評価できる。特に今回は,日本人が被害者の殆どを占めていることから,なかなか動いてくれないのではなどと言われていたSECが,上記のような訴訟等を申し立てたことは大きな成果であり,本件が新たなステージに入ったことを示している。
http://www.mri-higaibengodan.jp/news/699/)           (http://www.mri-higaibengodan.jp/news/738/
しかし,本件はまだまだこれからである。また,MRIによる違法行為が,SESCによる行政処分よりもさらに以前からなされていた可能性についても明らかになりつつある。民事・刑事両面での,早急な手続の促進が望まれる。
なお,先日,福岡で開催された全国証券問題研究会で,MRI事件の報告をしてきた。まだ,冒頭の話ししかできなかったが,次回の研究会では,更に前向きな報告ができるよう,尽力したい。
弁護団の動きについての詳細は,弁護団のホームページにて。
http://www.mri-higaibengodan.jp/