MRI(エムアールアイ)インターナショナル に 行政処分勧告との報道

直近で別のところから問い合わせを受けたことがあったが,下記のような関係であったようだ。まだ速報記事であり,証券取引等監視委員会や財務局からの発表がないので,真否のところは不明である。
記事のとおりであれば,AIJ投資顧問と違って個人顧客を相手にしているようであるから,大規模な消費者被害に繋がる可能性がある。
ところで,このMRIインターナショナルが取り扱っていた投資取引は,いわゆる医療機関の「診療報酬債権」を投資対象とする金融商品であり,ちょっと前に話題になった「医療機関債」とは構造が異なるので(医療機関債は医療法人自体が発行する,金銭の借り入れを証する証拠証券で金商法上の有価証券ではない。),念のため。
以下,引用(朝日新聞デジタル 4月26日(金)0時13分配信記事より)

「国内顧客資産1300億円消失か 監視委、処分勧告へ」
資産運用会社「MRIインターナショナル」(本社・米ネバダ州)が、日本国内の顧客から預かった資産約1300億円を運用せず、財務局にもうその事業報告書を提出していた疑いがあることが25日、証券市場関係者の話でわかった。資金の大半が失われている可能性があるという。
証券取引等監視委員会も、立ち入り検査などを通じてこうした疑いを把握しており、26日にも金融商品取引法違反の疑いで行政処分をするよう、金融庁に勧告する方針だ。