2019年3月

母国語を知るということ

1 日本軍が東アジアの国や地域(朝鮮、台湾、満州等)を侵略した時は、まず相手国の母国語を奪うことから始めた。このことは、日本に限らず、スペインでもイギリスでもフランスでも皆同様である。言語はその国や民族の文化の中核であり、本質のひとつだからである。被支配民族は言語を侵害され、やがてその言語が滅びるに従って、その文化も衰退、消耗し、文化としての死を迎え、同時に民族や国家として滅亡してゆく(もっとも、 […]

馬毛島の活用について

1 このところ沖縄の住民投票の結果とともに、辺野古の基地新設についての論議が続いている。国側の発言をきく限り、既成事実ありきで、沖縄県民のみならず日本全体の「民意」も歯牙にもかけていないような対応である。日本における「直接民主主義」という制度の精神・趣旨の定着とその実効化について、公私を問わず日本では随分未熟だなと思わざる得ない。未だ政治における個人の定立が曖昧だからなのだろう。個人があってはじめ […]