本年もよろしくお願いします 

昨年は大変お世話になりました。今年も、初心を忘れず頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
いつもブログの更新をサボっておりますので、まずはこちらで昨年の活動などの振り返りをして、新年をスタートさせたいと思います。

1  昨年は、大変ありがたいことに、裁判所や弁護士会、国民生活センターや全国の消費者センター、市区町村等から依頼を受け、沢山の講義(金商法、保険、破産管財等)を担当させて頂きました。また、出版社や弁護士会等からの御依頼で、複数の原稿執筆(消費者法、暗号資産等)も行いました。これらにつきましては、別の投稿でまとめさせて頂きたいと思います。

2 日弁連消費者委員会の副委員長(金融サービス部会の部会長)として、複数の意見書作成などに関わりました。以下で概要を挙げておきます。
(1) 2023年3月16日 SNSを利用した詐欺行為等に関する調査・対策等を求める意見書
1つ目は、SNSを利用した詐欺行為等に関する調査・対策等を求める意見書です。こちらは、近時、ソーシャルネットワーキングサービス(SNSのうち、特に利用者の登録時に本人確認を十分に実施していないもの。)が詐欺行為や消費者被害の誘引手段として使用されている実態に鑑みて、SNS事業者による本人確認の実態及びその記録の保管状況、SNS利用者を特定する情報について、弁護士法第23条の2に基づく照会がなされた場合のSNS事業者の対応状況等を調査の上、SNSを詐欺行為等のツールとして利用させないための被害予防及び被害回復に向けた実効性のある対策を講じるよう求めるものです。

SNSを利用した詐欺行為の状況は目に余るものがあり、こちらについては今年も引き続き日弁連として対応していきたいと思います。

(2)2023年3月16日 「金融審議会市場制度ワーキング・グループ顧客本位タスクフォース中間報告」に関する意見書
2つ目は、同日付ですが、金融審議会市場制度ワーキング・グループ顧客本位タスクフォース中間報告に関する意見書です。こちらは、令和4年12月9日に公表された、金融審議会市場制度ワーキング・グループの顧客本位タスクフォース中間報告について意見を述べたもので、この中間報告に従った金商法等の法改正がなされたことから、意味のある意見書だったと思っております。

(3)2023年12月15日 金融経済教育の理念に沿った金融経済教育推進機構の組織及び運営体制の構築を求める意見書
3つ目は、金融経済教育の理念に沿った金融経済教育推進機構の組織及び運営体制の構築を求める意見書です。こちらは、日弁連消費者委員会の教育部会が中心になって作成したものですが、金融サービス提供法等の改正に関係するもので、金融サービス部会も協力させて頂きました。今回の金融サービス提供法の改正では、いわゆる資産所得倍増プラン等を踏まえ、新たに金融経済教育推進機構を創設して、金融経済教育を推進していくこととなっていますが、その内容が適切なものとなるように意見を述べたものです。

3 プライベートでは、阿蘇五岳に登ったり(写真上・3〜4月)、司法研修所卒業20周年大会で、京都に行ったりしました(写真下・8月)。この20周年大会は、コロナで延期されていたものが3年分まとめて開催されたものですが(54〜56期まで)、久し振りに会う同期ととても楽しい時間を過ごすことができました。

4 最後に、最近の一押しアニメは葬送のフリーレンです。お勧めです。

今年もよろしくお願いします。