消費者問題法律相談ガイドブック【全訂版】を執筆

私が委員長を務めている,第二東京弁護士会の消費者問題対策委員会で,「消費者問題法律相談 ガイドブック」【全訂版】を出版しました。私も執筆者の1人として,「金融・投資サービスに関する消費者被害」の項を担当しています。

初版が1990年であり,これまで合計5回,改訂してきた書籍ですが,今回は「全訂版」と銘打ったとおり,四訂版を構成から見直し,全面的に分かり易くしたほか,公益通報に関する相談など,一から書き下ろした部分も多い内容となっています。ISBNも取得し,一般の流通でも購入できることになっておりますので,是非,多くの方にお手に取って頂ければと思います。

 

【全訂版】消費者問題法律相談ガイドブック

 

なお私は,今年度の消費者委員会委員長として,下記の後書きを書きましたので,こちらにも転載しておきます。

「改訂版あとがき

今回の改訂版は、328ページに亘る全面改訂版というべきもので、当消費者問題対策委員会のここ10年の活動の、総決算といえる本になった。今回、この「あとがき」を書けることを非常に嬉しく思っている。

もっとも本書で特筆すべきは、分量でなく、その内容である。前回の四訂版を構成から見直し、全面的に分かり易くしたほか、第7章の公益通報に関する相談については、当委員会の公益通報部会の委員が一から書き下ろした。当然、消費者契約法、特定商取引法、割賦販売法、金融商品取引法、商品先物取引法等の法改正に対応していることに加え、2020年から施行される民法改正の内容にも配慮している。消費者問題の法律相談に関する専門書は他にもあろうが、金融・住宅・インターネット・医療等から、宗教・フランチャイズ・公益通報等の関連分野に至るまで全てをカバーした書籍は、本書以外に存在しないだろうと自負している。正に、この一冊があれば足りるという内容になっているので、是非、お手に取って頂きたい。

本書の作成に当たっては、次ページに掲載した各執筆担当者全員の協力があったのは間違いないが、特に、膨大な時間を費やして編集作業を行われた篠島正幸弁護士の尽力がなければ、本書を発刊することはできなかった。この場を借りて、全執筆者を代表し、深く感謝の意を表したい。

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本書が、消費者問題の紛争処理に携わる、一人でも多くの方々の元に届くよう願い、改訂版のあとがきとする。

2020年2月

第二東京弁護士会消費者問題対策委員会

委員長 島 幸明                                         」