第二東京弁護士会で基礎研修講座を担当(H28.9.26)

平成28年9月26日,私が所属する第二東京弁護士会の全会員向けで,「投資取引被害救済の基礎と実践」と題して,第1回の消費者基礎研修講座を担当させて頂きました。

2時間という時間の範囲内で,できる限りのことをお話させて頂きました。標題は,上記のとおりですが,調査や強制執行(債権回収)という,一般的な紛争でも生じ得る事項に関しても解説しました。

講義については,100名近くの方に参加して頂けたようで,よかったです。

特に,悪質な詐欺事案などを相手にしていると,調査や強制執行に関するノウハウがないと対応できません。これらの問題を多く取り扱うことによって,自然と知識や経験等が身についてきたものと思います。しかし,これらの運用は日進月歩ですので,私自身,日々の研究や勉強を怠らずに,精進していきたいと思います。

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CO2排出権取引について賭博行為で違法とする勝訴判決を獲得

平成28年9月7日,株式会社SUCCEEDS(サクシード)が行っていた,CO2排出権取引について,当該取引が賭博行為に該当し,公序良俗に反することなどを理由に,損害賠償責任を認める判決をもらいました(確定)。

CO2排出権取引とは,業者が提示するCO2排出権(二酸化炭素排出権)の価格を指標とする差金決済取引又は海外の取引所における取引を仲介すると称するものであり,いずれも顧客が証拠金を預託して行う点でレバレッジの掛かった取引です。法の 隙間をつく取引であって,悪質な業者による詐欺的取引の口実とされることも多々あります。

このCO2排出権取引について,賭博行為に該当し,公序良俗に反するものとしてその違法性を認めた判決はこれまでもいくつかありますが,汎用性のある判決ですので,報告します。該当の判示部分は下記のとおりです。

以下引用:
「本件会社は,本件取引を,本件会社のカバー先であるS社が提示するCO2排出権の価格及び為替レートを指標として,相対取引により,現物(CO2排出権)の受渡しを伴わない差金決済取引を行うものであるとしていることが認められるところ,仮にそのとおりであれば,S社が提示するCO2排出権の価格及び為替レートは,本件会社にも原告にも予見し得ず,またその意思によって自由に支配することができないものとみられるから,本件取引は,偶然の事情によって利益の得喪を争うものというべきであり,賭博行為に該当する。そして,本件取引につき違法性を阻却する具体的事由が見当たらないことに照らせば,本件取引は公序良俗に違反する」

第54回全国証券問題研究会(山形大会)で判決報告 〜 天童市観光

平成28年9月2日〜3日に,山形県
で行われた第54回全国証券問題研究会(山形大会)で,先日獲得した東京地判平成28年6月17日の判決報告を致しました。

上記判決については,最新の証券取引被害判例セレクト51号53頁に,全文を掲載して頂いています。また,全国証券問題研究会の判例データベースにも掲載され,解説もして頂いています。

http://cgi2.osk.3web.ne.jp/~syouken/db/data/280617.html

今回は,短い時間での報告であったため,重要な箇所しかお話できませんでしたが,全国の研究会で報告できたことは,非常に良かったです。この判決については東京の研究会や弁護士会などでも報告する機会がありましたが,追って別の形でも詳細について発表できたらと思います。

 

・・・で,報告を終えた後,1人で何故か,電車で20分ほどの天童市に来てしまいました。

天童市は将棋の聖地で,ポストにも何故か将棋の駒が飾られています。年に1回,人間が駒になってプロ棋士が将棋をするという,「人間将棋」というイベントも開催しています。

せっかくですので,七6歩,三4歩・・・と10手程,「1人人間将棋ごっこ」をした後,勝負が付かずに指し分けとなりました。帰りに,将棋資料館の隣の将棋教室のようなところを覗いたところ,なんと中川大輔八段が指導対局をしており,喜んで見学をして帰りました。山形,天童はとてもよいところでしたので,また来たいと思います。