二弁フロンティア原稿執筆 (弁護士会将棋会)

二弁のフロンティアという会報で,以下のような文章を書きました。
果たして読んでくれる人がいるのかと思ったのですが、既に何人かの方からお問い合わせの連絡を受けました。弁護士会の将棋会の雰囲気が分かればいいなと思いますので,駄文ですが,こちらでもアップします。

 

二弁趣味の会〜 「弁護士会将棋会」

「将棋」というと,皆さんはどのような印象を持たれるでしょうか。
これまでは,おそらく「地味」,「難しそう」,「おじさんの趣味でしょ」などが世間の一般的評価であり,好意的なものを寄せ集めたとしても,「へー将棋やってるんだ」,「へー渋いね」,「へー知的だね」などがせいぜいだったと思う。

しかし,時代は変わった。実は今,将棋が世界的なブームになっているのである。現在連載中の漫画でも将棋をテーマにしたものが多数ある。将棋好きの女子や外国人も増えており,カフェでワインを片手に将棋をたしなむなどのイベントも行われている。少子化の中,子供の将棋ファンも増えつつある。

弁護士会将棋会は,そのような素敵な将棋が大好きな東京近郊の弁護士が集まった,趣味の会である。
メンバーは総勢で100人を超え,毎回,20名前後が参加する。年3〜4回,平日の昼間という,若干後ろめたさを感じないでもない時間か,土曜日に開催される。
開催場所は,知る人ぞ知る弁護士会館4階の奥地に潜む将棋ルームか,千駄ヶ谷の将棋会館である。師範は,東大出身のプロ棋士である片上大輔六段と,「どうぶつしょうぎ」などの開発者で有名な北尾まどか女流で,毎回,鳳鳴春での懇親会にもお付き合い頂いて,とても楽しいお話を聞くことができる。ゲストで他の棋士を呼ぶことも多く,渡辺明竜王や郷田真隆棋王などの現役タイトルホルダーにも来て頂いたことがある。
「でも,自分は将棋が弱いから・・」などという方も,心配はいらない。
最近では,女性会員の方も参加しており,和気藹々と将棋を楽しんでいる。筆者のように,将棋を指すのは弱いけど見るのは好きとか,プロ棋士と話してみたいとか,何か興味がある・・みたいなライトな将棋ファンでもOKである。そういえば,ずいぶん昔に将棋をやったことがあったけど,全然やってないなあ・・みたいな方など最高である。勿論,めちゃくちゃ強い会員も複数いるので,じっくり将棋を指したい腕自慢の方も大歓迎である。
要するに,将棋に多少でも興味がある方は誰でも大歓迎なのである。さらにいえば,懇親会からの参加だけでも構わないのである。興味を持たれた方は,是非,下記までご連絡下さい。

為替デリバティブ取引(通貨オプション取引) の被害 と研究会の実施

近時,銀行や証券会社等の金融機関が,主に平成14年ころから平成18年ころにかけて,中小企業に販売した,為替デリバティブ取引について,被害が続発している。

為替デリバティブ取引にはいくつかの種類がある。例えば「ゼロコスト・オプション」などといわれる通貨オプション取引の場合,外貨の「コールオプション」の買いと,その3倍に相当する「プットオプション」の売り取引を,10年間分組み合わせて,1つのセットにして契約させる。これは,10年先の為替予約をさせるのと同様の取引となるが,10年先の為替の予測などできるはずがないことは当然である。そして,この取引は中途解約をしようとすると多額の違約金を請求されることになって,中小企業にとって不測の,多額の損害を生じさせる結果となっているのである。このような不合理な取引を,中小企業が最も頼りにしているメインバンクが勧誘していたのであるから,本当にひどい話である。

(詳細は,私が事務局長を務める東京投資被害弁護士研究会のHPも参照して頂きたい。平成24年11月29日には,桜井弁護士・上柳弁護士を講師に,この問題に特化した研究会も実施した。http://www.tokyosakimonosyokenhigai.com/toushihigai/kawase.html)

報道等では,全銀協やFINMACなどの金融ADRで多数の案件が解決されているなどと公表されており,これら金融ADRは問題を早期に解決できるというメリットも大きい。しかし,その解決内容は,商品構造の問題に立ち入らずに,ヘッジニーズの有無やオーバーヘッジの有無にのみ着目して解決したり,そもそも解約規約金の計算方法が顧客側には不明であったりするなど,必ずしも公正かつ十分な解決がなされているとは言い難いと個人的には考えている。

 

金融庁が平成23年3月11日に公表した調査結果によると,中小企業向けデリバティブ取引の状況は,約6万件(1社2件),平均1200万円の評価損になっているということであり,未だこの取引の問題に気付かないまま,損害の発生に耐えている企業も多くあるように思う。 既に倒産の事態に至っている企業も多い。お心当たりの企業は,手遅れになる前に相談して頂きたい。